2014/06/14

FCPX編集ワークフロー(4)メタデータ その1

1.メタデータとは

メタデータとは、クリップに埋め込まれたデータのことです。 FCPXに取り込まれたクリップには、様々なメタデータが埋め込まれており、また、ユーザーが独自に埋め込むこともできます。

FCPXでは、そのメタデータを活用することで、クリップを様々に分類し、活用することができます。
メタデータは、「これがないと編集できない」、という機能ではありませんので、まず、どうしてあった方がいいのか、という所から考えてみたいと思います。

リニア編集(フィルムやビデオの編集)の場合、編集前に様々な準備作業が必要になります。
フィルムでは、前後の余分な部分と明らかなNGカットを外す「NG抜き」。
ビデオでは、撮影ロール毎に内容を確認して「記録シート」の作成と、特にOKなテイクをメモしておく「OK出し」という作業などです。これらの作業はしなくても編集はできますが、しておくと、格段に効率が上がります。

FCP7で、一番不便だったのは「OK出し」の部分でした。もちろんメモしておけばいいんでしょうけど、なんとなくノンリニア編集のワークフローに合わないというか、ビデオみたいにタイムコードを一々確認しながら作業するわけではないので、OK出し用のシーケンスを作り、後で使いそうなカットを一時退避させることで対応していましたが、あまりうまくいきませんでした。

FCPXのメタデータは、失われた?これらの作業を復活させる優れものなのです。

メタデータは自由度が高くて、ほぼ何でも絞り込めちゃうのですが、最初のうちは、

1.クリップ全体に一つのキーワード
2.部分的にレート

の2つでいいでしょう。これだけでかなり便利に活用できます。

キーワードの入力は、キーワードコレクションを使用して行います。

レートの入力は、範囲を決めて、ショートカットキーで入力します。
「よく使う項目」の場合は、Fキーのみで入力できます。

キーワードとレートを入力し終えたら、いろいろと絞り込んでみると、その便利さが実感できます。
キーワードは青線。よく使う項目は緑線。不採用は赤線で表示されています。


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